こんにちは。小林家の夫の方です。
「イクメン」という言葉が流行ったり、町中でも赤ちゃん連れのパパの姿をよく見るようになったり、育児は夫婦二人でするものという価値観が広がってきている昨今ですね。
が、実際子育てをしていると、「男性は育児参加しないもの」として今の社会ができているなーと。うーむ世知辛い。
今回はそんなようなことを書いていければと思います。
目次
育児に父親は参加しないものとされてる感がすごい
ちょっと前に「父親の育児は危なっかしくて見ていられない」的な記事が炎上してました。
僕自身この記事には「ハーン?」となりましたが、いざ父親の立場になってみると、育児参加してる父親に対してみんな物珍しそうにしてるというか、「危なっかしいわねクスクス」ぐらいの視線を感じることが多いです。男性が気づかれないようにおっぱい見てきてるのを察知している女性の気持ちってきっとこんな感じ。
育児本や育児グッズはほとんどが「ママ」だけを見てる
色々な育児とかWebサイトとか見てると、大体が「この頃から赤ちゃんはママのことがわかるようになります」とか、「こういうママは多いんじゃないでしょうか」とか、パパの影がどこにも感じられません。
「ママの気持ちに寄り添って作ったママコート」はあっても「パパの心に火を灯すパパコート」はいくら探しても見つかりませんでした。2,000円ぐらいの、ほんとにコートかこれ?っていうよくわからない分厚い布は見つけました。
明治に煽られた
我が家では明治の「ほほえみ」という粉ミルクを使っています。ここが決め手!みたいなのはないんですが、なんとなくほほえみ。
で、ほほえみの缶を開けると内蓋のところにこんな広告が。

「ほほえみ らくらくキューブ」というキューブタイプのミルクで、「あれ、今何杯入れたっけ?」ということがなかったり、外出時に便利だったりするイケてるアイテムなんですが、よく見てくださいこれ。
「カンタンだからパパにまかせても安心です。」
…
(゚Д゚)ハァ?
明治的には父親は粉ミルクを作ることにも難儀する哀れな生物ということかと。
とかそういう意図なんだろうなと思うんですけど、不慣れだろうがなんだろうが粉ミルクぐらい作れるわアホか。
両親学級以外、父親の参加を想定していない産婦人科
妊娠してから出産まで、妊婦検診は全て夫婦ふたりで行ってました。先生も僕のこと認識していたと思うんですけど、「ただついてきてるだけ」って思われてたみたいです。
ていうか基本的に看護師さんも全員「お父さんは育児も家事もできない」ぐらいの認識でいるのがありありと伝わってきて不快指数割と高かったです。
沐浴指導は母親のみで、父親は参加不可
産後、入院中に赤ちゃんをお風呂に入れてあげる「沐浴」を指導を受けながら実際に行うタイミングがあったので、これは是非参加したいと思い


というやり取りをしたんですけど、数分後に


何が起きたのか理解できませんでした。結局妻の撮った動画見ました。
一ヶ月検診は3人で行ったのに父親は完全スルー
産後一ヶ月あたりで産婦人科に行って、母体と赤ちゃんの健康状態を確認する「一ヶ月検診」なるものがあります。もちろんそれも3人で行ったんですけど、



夫婦ふたりで何度も来ているのに、結局最後まで僕は「付き添いで来ている旦那さん」としか認識されていなかったようで、帰り道妻に猛る気持ちを受け止めてもらってました。
おむつ交換台は女性トイレにしかない店がほとんど
子どもを連れてお出かけ!楽しい!外で見る子どもはまた一段とかわいい!
なんですが、赤ちゃんを連れた外出で必ず問題となるのが、ミルクとおむつ。ミルクは上述の「ほほえみらくらくキューブ」と、お湯を入れた水筒があれば大丈夫なんですけど、おむつ交換については、できればおむつ交換台の上でやりたいものです。レストランだとなおのこと。
で、おむつ交換台がおいてあるお店が少ないのはまぁ想定内(それも問題だけど)なんですけど、「おむつ交換台ありますよ!」とうたっている店も、女性トイレにしか設置していないのがほとんどです。先日も夫婦の間で



という会話がありました。おいデニーズ!!どういうことだ!!
ルミネとかマルイとかショッピングモールとか、そういう大きい施設はだいぶ整ってるんですが、そういうところ以外はまだまだ厳しい状況というか、そもそも子ども連れでくるなと言われてる感がすごい。
駅前にあるイトーヨーカドーは男子トイレにもおむつ交換台があるだけでなく、「あかちゃん休憩室」という、授乳室兼おむつ替えルームがあり、大変便利です。それだけでなく、なんかこう「パパウェルカムですよ!」というか、もはやママとかパパとか関係なく「保護者が利用する場所」って感じで、やさしさに包まれていました。
先日も娘ちゃんのおむつを換えていたら、別のパパさんがおむつ交換に入ってきて、言葉は交わさなかったけどお互い背中で「フッ…」て笑い合うような、そんな無言の連帯感みたいなものがありました。多分。
同じセブン&アイグループなのになぜだデニーズ。
そもそも育休制度自体が父親の育児参加を想定していない制度っぽい
以前書いたこちらの記事でも触れていますが、育児休業給付金の申請って2ヶ月に1回なので、1ヶ月~2ヶ月半はお金が入ってこないのですね。
もし旦那さんだけが働いていて、蓄えも十分とはいえない家庭だった場合、




ということになりかねません。育休取得率上げる!とか言ってるのを見たり聞いたりすると片腹が痛みまくりますね。
育児に関しては、働く女性を支援するのがメインで、基本的には「育児?男は外で働いて家族を養ってなんぼじゃろがい!」みたいな価値観で色々なものが整備されているんじゃないかなーと思うわけです。
社会に根付く「男性は育休取らないもの」という謎の空気
同調圧力とかがあるわけでもないし、社会的にも追い風っぽいし、男性が育休を取得すること自体はそこまでハードル高くないはずなんですけど、なんとなく「男が育休取るなんてありえない」ぐらいの価値観が男性の中にもまだまだありそうだなと感じる出来事がありました。
先日、大手人材会社に勤める友人とのやり取りで、




実際復帰してみたら全然そんなことなかった!ってなるのかもしれないんですが、なんだか二の足を踏んでしまう空気はありそうです。まぁ僕自身半年後の復帰でどうなるかわかんないですけど!
というわけで
外で感じた父親の疎外感と微妙だなって感じたことを書いてみたわけですが、書き出したら少しばかりスッキリしました。世の中が育児参加する父親に優しいわけではないのは確かかなと。
まずは、駅前のデニーズの男子トイレにおむつ交換台が設置されることを切に願っています。
ではまた。