こんにちは。小林家の夫の方です。
生後100日~120日あたりで行う、「お食い初め」というお祝いごとがあるんですが、ご存知でしょうか。
僕の中では、生後30日で行う「お宮参り」と並んで、
やった方が良いだろうしやってあげたいけどガチでやるのもちょっと大変だなあ
系の伝統行事です。本人覚えてないだろうし。いやまあ記憶の有無で決めるものでもないのはわかりますが。
そんなお食い初めですが、和食レストラン「華屋与兵衛」で肩肘張らずに楽しくやれたので、今回はその話をします。
目次
お食い初めってな~に
100日バースデーと健康祈願
冒頭にも書いた通り、生後100~120日あたりで行う日本の伝統行事です。生後100日までのお祝いと、食べ物に一生困らずすくすくと成長するようにと願いを込めて行われます。
地域によって色々と決まりごとは違うそうなんですが、なんとな~く共通してそうなのが、
– お祝い膳を用意して年長者が箸で食べさせるマネをする
– 丈夫な歯になるように箸で歯茎に触れる
の2点。
年長者というのは「この人(一番高齢の親族)にあやかって健康長寿でいられますように」的な意味があるらしく、祖父母がやるもの、らしいのですが、最近は離れて暮らす家族も多い為「両親でOK!」ということになってるんだそうで。
あと、箸で歯茎に触れる前に「歯固めの石」と呼ばれる、神社の境内から借りてきた石に箸を触れさせるのが一般的なようですが、地域によっては石じゃなくて別のものだったりもするみたい。
漆の器と栁の白木でできた箸
お祝い膳は、男女で違う種類のものを用意するのが正式なもののようです。
– 男の子は真っ赤な漆の器
– 女の子は外側が黒くて中が赤い漆の器
とのこと。男の子は派手な器で、女の子の方が地味目な黒い器っていうのはなんかちょっと昔の日本感ありますね。
和食ファミレスで雰囲気お食い初めしたった
他にも色々決まりとかあるっぽいんですが、健やかな成長を願う気持ちだけ持って、できるだけ簡素にお食い初めを行いました。
「おっ近くに華屋与兵衛があるぞ」→予約
刻一刻と迫る100日に向けて、なんかいいとこないかなーと考えていたら、家から徒歩10分ぐらいのところに俺たちの華屋与兵衛があったので、そこでお食い初めっぽいことできたらええやんということで準備をすることに。
事前に電話をして、座敷があるかどうか確認し、念のため席を予約。これでもうあとは行くだけです。
近所になかったので諦めましたが、しゃぶしゃぶチェーンの木曽路にはお食い初めを行えるコース的なのがあるようで、気張らず、でも一応正式なやり方で、みたいな方は木曽路を探してみるといいかも。
うちも七五三とかは木曽路でやるのがいいかもしれないとやんわり思いました。
キレイめな格好に着替える

和装か洋装のキレイ目な服を着せるのが良いとのことだったので、以前メルカリで買った白いフリフリのついたドレスオールを着せておめかし。気合入れた服だとオムツ替えとか大変らしいですね。
我々もキレイめな格好というか、普通のお出かけルックに身を包みました。襟付きのシャツにニットとかお父さんっぽいなと思ったのでそんな感じの格好。
妻もニットにジーンズでした。まぁ、行くのファミレスだし。
道中神社によって歯固めの石を借りていく

華屋与兵衛への道すがら、神社に立ち寄ってキレイめな石を一つ、歯固めの石としてお借りしました。いちおう、「お借りしますね」と挨拶だけしておきました。神様に。
お宮参りでご祈祷的なことをした場合、歯固めの石がもらえることが多いみたいです。社務所があいていれば「歯固めの石をお借りしたいんですが~」とか聞いてみるといいのかもしれない。
「おこさま松花堂」でなんちゃってお食い初め膳

華屋与兵衛には「おこさま松花堂」という、小学校高学年の子でもちょっと多いんじゃないかこれってぐらいボリューミィなメニューがあるんですが、それを注文。尾頭付きの魚はないけど、
– ご飯(寿司のシャリ)
– お吸い物
– 魚(刺し身と天ぷら)
があったのでなんとなく形になりそう。ほら、海老天に尾は付いてるし。
「飯→汁→飯→魚→飯」×3

その場にいる年長者、僕ですが、僕が膝の上に娘ちゃんを座らせて、
– ご飯
– お吸い物
– ご飯
– 魚
– ご飯
の順番に食べるマネをします。上記を1セットとして、合計3セットやるみたい。




こんな感じですが、なんとなく楽しいです。正面から見ていた妻いわく、娘ちゃんは「すごく興味がなさそうな顔」だったそうです。
歯固めの石をつついた箸で歯茎をつつく
上記3セットを消化したら、借りてきた歯固めの石に箸をつけて、それを子どもの歯茎にちょんちょんとつけながら「丈夫な歯が生えてきますように」とお願いをします。
石鹸でめっちゃ洗ってアルコール除菌をして、再度石鹸で洗った歯固めの石でしたが、一応箸をあてるフリだけにしました。
あとは大人が食べる
以上でお食い初めの儀式自体は完了で、あとは残ったお膳を大人が食べるのみです。いつだって大人がおいしいところを持っていくんだ。ずるいや。
先述の通り、おこさま松花堂って結構なボリュームで、妻はおこさま松花堂を残してました。刺し身がうまかった。
トラブル発生→ドタバタと退店
大人が「おいしいね~」なんてのんきに食事をしていたところ、娘ちゃんの方から
ブババッ
という轟音が。「お、こりゃ一発かましましたわ」って感じだったんですが、うちの子なぜかうんちでは泣かないので、こちらの食事が終わるまでちょっと待ってもらってたんですね。
で、十数分後、食事も終盤に差し掛かり、ふと娘ちゃんのオムツを覗いてみたら、オムツの中身が逆流して真っ白なドレスがカレーライスみたいな状態に。
オムツの締めが甘かったのと、娘ちゃんを横にしていた為、背中いっぱいに夢が広がっていました。こんな時に限って着替えを持ってくるのを忘れていて、娘ちゃんを半裸に剥いてブランケットで包むことに。
てーへんだてーへんだと言いながら小林家のお食い初めは終わりを告げたのです。
やった感想など
お食い初め楽しい
すごく簡単に済ませた我が家のお食い初めでしたが、やってよかったなと思います。まだ液体しか口にできない我が子に、フリでも固形物を食べさせるようなことができたのは、なんかこう、成長的なものを感じてよかったです。
あれ?これで終わり感がすごい
なんかアレな言い方ですが
だけのイベントなので、儀式自体はすぐ終わっちゃいます。本来のお食い初めも、儀式の前後の宴会みたいなやつがほとんどの時間を占めているんだろうなと。
というわけで
なんだかんだ楽しいので、準備どうしようかな…と思っている方は和食ファミレスの座敷席でなんちゃってお食い初めをすることをおすすめします。

そういえば、歯固めの石はちゃんと帰り道で返しておきました。
ではまた。