子育て

生後2ヶ月で完全ミルク育児に移行したきっかけ【実録】

どうも、妻のリズムです。

「生後2ヶ月くらいで完全ミルク育児にしたのはどうしてですか?」と聞かれたので、今回はこの質問に答えてみようと思います。

私は娘を出産し、退院した後からすぐに母乳とミルクの混合育児を始めました。
そして、生後2ヶ月半頃にはほぼ完全ミルク育児に移行。

つまり、娘のことはほぼミルクで育てていました。(下に書いてありますが、母乳は毎日お風呂で絞っていたので、生後10ヶ月頃まで出ていました)

子どもを連れておでかけすると、年配の人に「母乳で育てているの?」なんて聞かれることが多く、そのたびに「なんで赤の他人にそんなこと聞かれないと行けないの?」とモヤモヤ…。

「母乳で育てていたらこんな気持ちにならなくてすんだのかな…」と思ったこともありました。

ミルクで育てながらも毎日母乳を絞り続けたのは、やっぱり完全ミルクへと決断するのに勇気が必要だったからです。なかには、産後すぐに完全ミルクにすることに抵抗がある人もいるかもしれません。

というわけで、私が生後2ヶ月程度で完全ミルクに移行した経緯などを紹介します。



妊娠中:混合育児がしたい!

妊娠中、私は母乳とミルクの混合で育てたいと思っていました。もともと子育てをしている友達が完全ミルクで育てていると聞いていたため、母乳に対しての強いこだわりはなく、それよりも「子どもが産まれたら、夫にもミルクをあげてほしいな~」という気持ちのほうが強かったです。

とはいえ、このときはまだ完全ミルクにしようとも考えていませんでした。なぜって、お金がかかるから。(笑)

「粉ミルク代、月に8000円かかる人もいるのか…」

ミルクは有料だけど、母乳なら無料。それなら、母乳とミルクの両方で育てられる混合育児が最強だよなぁなんて思っていました。

出産後:もう母乳やめたい…

そんなわけで、混合育児をするつもりで出産したのですが、あろうことか私が子どもを出産した病院は母乳推奨の病院でした。

配られた冊子には母乳育児にはどれだけのメリットがあるのか事細かく記載され、助産師さんたちもママたちの母乳を出すことに必死。

昼夜構わず2~3時間おきに助産師さんが赤ちゃんにおっぱいをあげているのかを見に来て、母乳の出をチェックします。

授乳について何も調べていなかった私は、母乳が軌道に乗るのに時間がかかるもの(個人差あり)だとは知らず、なかなか出ない母乳にヤキモキ…。

というのも、産まれたときの娘の体重は軽めだったのに(出産時:2,570g)、入院中にはさらに体重が減ってしまった(2,470g)のです。

産まれたあとに胎便を出すので、入院中に赤ちゃんの体重が減ってしまうのはよくあることなのですが、赤ちゃんの体重に関してセンシティブになっていた私は、

「母乳が出ていないから体重が減った…!」

「こんなに泣いているのはお腹がすいているのに飲めないから…」

「こんなに小さいのに母乳が飲めなくてかわいそう…」

と落ち込みました。

2~3時間おきの授乳に加え、赤ちゃんが泣くたびにおっぱいをあげるのですが、母乳がでないのに一生懸命吸い付いてくる我が子が可哀想で…。授乳の時間が苦痛で仕方ありませんでした。

助産師さんには何度も「お腹がすいているみたいだからミルクをあげたい」と伝えましたが、助産師さんは「赤ちゃんにおっぱいを何度もあげることで母乳が出るようになるから」と言うだけで、ミルクをくれません。

助産師さんたちも母乳を出そうとするためにそう言ったのですが、当時の私は…

「お腹をすかせているのに母乳が出ないなんて虐待しているみたい…。もう母乳あげたくない」と思うようになりました。

それくらい入院中に「母乳!母乳!」と言われることがしんどかったです。

さらに、授乳のたびに「ミルクを…」と頼んでいる私を見て助産師さんもうんざりしたのか、「それって自分が授乳をするのが面倒だから?」「ミルク育児は親のエゴ(もっとオブラートに包んだ言い方だったけど)とまで言われてしまいました。そして私のイライラは爆発。

授乳のかたわら、「産後 退院 早める」「初産 3日で退院」というキーワードで検索し、助産師さんに「1日でも早く退院したいです」と泣きながら訴えました。(先生にダメって言われた。笑)

今思い出しても、私が産後で一番つらかったのは、間違いなく入院中です。


新生児、生後1ヶ月~2ヶ月:混合育児は無理…

あれだけ入院中に何度も授乳したせいか、退院する頃には母乳が軌道に乗り、搾乳機を使ってもジャンジャン出るようになりました。

しかし、母乳に対してトラウマのあった私は、母乳が出るようになっても娘が十分な量を飲めているのか信じられず、ミルクと並行して混合であげていました。

ちなみにミルクは産まれた頃からずっと、明治のほほえみです。

ほほえみだと、お出かけのときに持ち運びしやすいキューブタイプもあるので便利でした。おすすめです。

新生児期は娘の体重に過敏になって、1日おきに50g単位のスケールに乗せて体重測定。体重が変わっていなかったり、減っていたりすると「やっぱり母乳が飲めていないのかも」と心配になりました。

そんななか、完全ミルクにする大きなきっかけとなったのが

  • 娘が乳頭混乱を起こす
  • 早くも生理が再開する

このふたつです。

【乳頭混乱についてはこちらの記事も!→ママの乳首は嫌?娘が起こした乳頭混乱の症状と1週間で克服するまで

生理が再開したことで「母乳じゃなくてもいいよ」と言われている気持ちになって少しほっとし、基本はミルクで育てていこうと決めました。

生後3ヶ月~生後7ヶ月:ほぼ完全ミルクに移行

というわけで、この頃からほぼ完全ミルク状態ではあったのですが、いざおっぱいを打ち止めにすると考えると、急に寂しくなりました。

なんだかんだ言いつつ、娘をおっぱいを見つけようとする仕草や、一生懸命吸う姿は可愛くて、母乳をやめることに踏ん切りがつかなかったのです。

そこで、寝かしつけをするときだけ母乳をあげることにしました。(ミルクでも寝かしつけはできた)

自己満足で母乳をあげる形だったので、母乳はお風呂に入ったときに絞る程度。当然母乳の量もガクンと減り、微量な母乳をずっと出し続けていました。

生後8ヶ月~現在:完全ミルク(離乳食)

そんなこんなで、1~2日1回程度しか母乳をあげていなかったので、最終的には娘のほうから母乳をほしがらなくなりました

生後6~7ヶ月頃になる頃にはおっぱいを見せても、「ふふっ」と笑って見つめるだけで吸おうとはしません。

娘の顔をみて「あー、もうおっぱいはいらないんだなぁ」としみじみ思い、それからはおっぱいを封印しました。これがいわゆる断乳…?

完全ミルク育児Q&A

あくまでも私の場合ですが、完全ミルクで育てた結果について書いてみるとこんな感じです。

●完全ミルク育児で太った?

娘の場合は、完全ミルクにしたことによって標準以上に体重が太るということはありませんでした。それどころか標準より軽め。(産まれたときから小さめだったので…) 体質もあるので、娘の場合は体重を増やしたくてミルクをあげても変わらなかったです。

そして母体(私)の場合は、完全ミルクと関係があるのかはわかりませんが、産前の体重には戻っていません。(笑) 妊娠中に12kg太り、産後に8kg戻りましたが残りの4kgはそのままという現状。母乳にしていたら痩せたのかな…。

●完全ミルクで睡眠時間は増えた?

ミルクを飲ませると夜よく寝てくれる、なんて言われていますが…。

娘の場合は、ミルクを飲ませたからといって特に熟睡してくれたようには思いませんでした。夜泣き…というほどのものでもないのですが、夜中1~2回お腹がすいて起きることもあります。

でもこの前美容師さんに「ミルクにしたら夜めちゃくちゃ寝てくれるようになりますよね!」って言われたので、これもやっぱり個人差が大きそう…。

夜寝てから朝まで8時間一度も起きずに寝るようになったのは生後8~9ヶ月頃からだったと思います。(それでも起きる日はある)

●完全ミルクでおでかけの持ち物は増える?

完全ミルクでネックになるのは、外出時の荷物の多さです。オムツやおしりふきに加えて、

完全ミルクの持ち物
・水筒に入れたお湯
・お湯とわる水
・粉ミルク
・哺乳瓶 

これが増えます。用意するのも面倒だし、抱っこ紐で出かける場合は子どもの体重もあるので重いです。(1歳にもなると娘と合わせて毎回10kg近く持つことになる…笑)

ママに優しい授乳が1番大事

というわけで私は生後2ヶ月半頃からはほぼ完全ミルク育児で、最終的に母乳を完全にあげなくなったのは生後8ヶ月頃です。

私の場合は、完全ミルクで育てつつも微妙に母乳を出し続ける、という方法を選びました。

授乳というイベントが終わって思うのは、母乳で育てるとかミルクにするとかいうことよりも、ストレスをためずにいられる方法を選ぶのが一番いいなということです。

大人になってから「ママ、母乳で育ててくれてありがとう」なんて言っている人を聞いたことがありません。もちろん、「ミルクで育ててくれたからパパも授乳してくれたよね」なんて言っている人も知りません。

何を飲ませて育てるかよりも、育てる親にとって優しい方法で授乳をすることが最優先。

母乳で育てるか、ミルクにするか迷っている人がいたら、子どものことを「可愛いな」「元気に育ってね」と思える自分なりのスタイルを探してみてください。

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リズ子
リズ子
3歳児と1歳の姉妹を育児中のリズ子です。育児を楽しくするゆるい知育あそびを紹介しています。好きな言葉は、食べ放題、お徳用、期間限定。嫌いな言葉は食事制限です。仕事依頼→nantokyana@gmail.com ▼twitterとinstagramはこちら。